昔、行基という名の高僧が霊峰白山へ修行に向かう途中に一匹の烏(からす)が羽の傷を癒している水たまりを見つけ、それが温泉だったことから山代温泉の歴史は始まります。
また、明治から昭和にかけて多くの文化人が訪れました。 「山代の いで湯に遊ぶ 楽しさは たとえて言えば 古九谷の青」と詠んだ与謝野晶子、「夢もおぼろな山代温泉」と記した泉鏡花・・・。 そして、北大路魯山人が福田大観と名乗っていた頃、半年間滞在し作陶の基礎を学んだのもこの山代の地。
山代には湯けむりだけでなく、多くの文化人に愛された芸術文化の薫りが温泉街の漂っています。